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物事の感じ方や受け取り方が、人それぞれのように、一つのショッキングな出来事や積み重なったストレスで自律神経の働きが狂う人と、健康な状態を保つ人がいます。この違いは何でしょう。実は、自律神経失調症を起こしやすい人には、遺伝要因 外部環境要因 生活習慣要因 が関係しています。自律神経失調症は遺伝するような病気ではありませんが、両親が自律神経が乱れやすい体質の場合、子供も体質を受けて似た症状があらわれる場合があります。これが遺伝要因です。また、虚弱体質や、やせ型で太れない体質、アレルギー体質の人は自律神経失調症になりやすい傾向があります。また幼児期に自家中毒や乗り物酔いをしやすかった人、学校の朝礼で立ちくらみを起こした人、熱が出やすい人、女性の場合は、激しい月経痛、月経不順などの月経異常がある人などは、自律神経のバランスが乱れやすい体質といえます。外部環境要因は、ストレスの大小で自律神経失調症になるかどうか決まります。一般的にはストレスが溜まりすぎて、自律神経が乱れた状態を自律神経失調症と呼びますが、ストレス(刺激)のまったくない状態も自律神経を乱すものです。何もしない生活よりも活動的に仕事をしている方が自律神経失調症にならないですむのです。生活習慣要因は、食生活・休養・労働・睡眠・運動のバランスがとれていないことによるものです。生活が不規則になるほど忙しく仕事をしたり、運動不足、休まる時間がない、家族との会話が少ないなど、ゆとりのない生活習慣を続けていると自律神経失調症が起こります。また限度を超す飲酒や喫煙も要因の一つです。 |