|
|
日本心身医学会では、自律神経失調症を「検査をしても、その症状を裏づける所見が見いだされず、また器質的病変がないのに、さまざまな不定愁訴を訴える状態」と暫定的に定義づけました。なぜなら、不定愁訴というのは、自律神経系のいろいろな種類の自覚症状で、症状のあらわれ方がとても不安定だからです。からだに症状があっても、検査で異常が発見できなければ、医師は「自律神経のバランスでしょう」と患者に伝えることが多いのです。あいまいな感じもありますが、受け取り方によれば、死を意識するような危険な病気ではないということです。だからといって、からだの不調をそのままにしておけば、悪化させたり、重病を招く原因になることもあるので、注意が必要です。
|