|
|
私達の体には、体内時計と言われる一定のリズムが備わっています。朝に目が覚め、夜眠くなるのも、朝昼夜と空腹になるのも、すべてリズムによって繰り返されています。生活にも、一日・一ヶ月・一年という単位的なリズムがあります。生まれてから死ぬまでの一生の中の年代リズムもあります。ですが、そのリズムも一日、二日ぐらいの乱れなら自律神経のバランスをもとに戻すことは比較的容易です。しかし、夜更かしや昼夜逆転の生活を長い間続けていると、体内時計はどんどんずれていき、やがて視床下部のコントロール機能が混乱し、本来の自律神経のリズムに乱れが生じていきます。この他にも、自律神経失調症の患者さんは、休むことも下手なようです。休日も自宅で仕事をして、食事もあわただしく、休憩もほとんどしないという人が増えています。これでは、交感神経の緊張が長く続いて、副交感神経にきちんとスイッチが切り替わりません。家族や友人と会話を楽しんだり、スポーツや趣味で心身を開放することは、とても大切なことなのです。
●自律神経失調症を招きやすいライフスタイル |
休日も仕事をし、いつも仕事が頭から離れない。 |
家族や友人との会話が少ない。 |
ゆっくりと食事をしない。 |
趣味やスポーツを楽しんでいない。 |
徹夜や夜更かしの多い、昼夜逆転の生活が続いている。 |
勤務時間が不規則 |
|